試験運用 day 2
前回のつづき
次いで、Painterの水彩で肌の色をぺたぺた塗る。
こっちからこんな光が当たって、こっちはこんな光だなあ
そうするとここら辺は影になりよんな、と想像しつつ色塗り。楽しい。
コレはある意味ままごとのようだと思う。
ホントはそこにはナニもないのに、いま描いてる対象があるフリをして
あたかも目の前に見えてるフリで、それを見ながら描いてゆくカンジ。
ブルシッツというか、まさに絵空事。
でもそうやって描いてワタクシの絵がリチャード・コーベンや
アレックス・ロス並に、あるいは3DCGみてえに正確で立体感ばりばりに
なるかっつったらサッパリ無い。あくまで気の持ちようなワケで。
この作業中ナニ聴いてたかな。
たぶんLEATHERFACE「THE LAST」かトム・ウェイツ「アリス」か
「リアル・ゴーン」国内盤だったと思う。
「リアル・ゴーン」収録2曲目"ホイスト・ザット・ラグ"はでらカッコええ。
筆運びもはかどろうというもの。
関係ないけど、ラジオで聴いた J Five feat. Charlie Chaplin
「モダン・タイムス」という曲がイイ。極めてイイ。というかむしろ
ラップ部分いらネー気も。
エルヴィスの「ア・リトル・レス・カンヴァセーション」JXLミックスみてえに
ただリミックスして欲しいカンジですよ。
水彩の色塗りがそこそこ出来上がったら乾燥さす。
画材シミュレートのナチュラルメディアが売りのPainterだけど
乾燥は不自然なまでの速乾性。ははは。
乾燥さしたったら、下絵の段階でエー加減に残った無駄な線と
残したい主線を選びつつ整理しつつ消す/塗りつぶす。
ワタクシの場合は水滴ブラシかオイル・パステルをこの用途に用いる。
気分によっては雑な線を残してもイイ気がするときもある。
肌の色をだいたい塗ってなんとなく満足。
ある疑念が頭をもたげてくる。
はて、コレは全体としていったい何の絵 ?
と、筆を止めてしばし煩悶、事ここに至って描き始める前段階での
もっとも大事な"構想"の、そもそものいい加減さが災い。
ちゃっちゃか描き始めず、前もってちゃんと考えとけばよかった
といつも思うワタクシ。ご利用は計画的に的だ。
- つづく -