LEATHERFACE 「dog disco」
イングランド北部サンダーランド(Sunderland)出身LEATHERFACEの
レイテスト盤「dog disco」をふたたび聴き中。
チト意外な発見なんだけど、前作「HORSEBOX」を聴いてから
今作「dog disco」を聴くとかなりイイ感じに聴ける。うーむ。なんでだろ。
「dog disco」はギターサウンドの隙間から、Frankie Stubbsの枯れて
抑え気味の嘆きのようなVoが聞こえてくるというシヴい印象。
ひょっとしたらボーカル控えめの音作りになってんのかな。
最初聴いたとき地味やのうと思ったけど、コレはコレでいい気もする。
アルバム通して、前作「HORSEBOX」の渋カッコいいオープニングナンバー
"Sour Grape"寄りの曲調が多いように思う。
っつってもまあ、LEATHERFACEは問答無用の傑作3rd「MUSH」までだな、と
信じている人に今作はアピールしねーだろう。
2曲目"Diddly Squat"。
ほどよく抑えの効いたボーカル、サビのコーラスがいい。
3曲目"Heed The Ball"。
歌詞の一節、"And every little thing you do is more than magic now
that's ture"がPOLICEのポップチューン"Every Little Thing She Does Is
Magic"っぽい。というかソレ以上(more than magic)ってなってる
けど。ははは。
5曲目"Raga"。
Dr.のLainyがリードボーカル。
LainyのリードボーカルはほかにSNUFFのカバー"Winsome , Losesome"
(「THE LAST」7曲目)"Grip"(「HORSEBOX」6曲目)。
8曲目"Red Diesel"、9曲目"Bakelite"はややミドルなテンポながら
カッコいい。"Bakelite"が特にイイ。
10曲目"Plastic Surgery"。
"Shipyard"(「THE LAST」収録)、"Ship song"(「HORSEBOX」収録)系の
バラッドで沁みる。
11曲目"Rabbit Pie Alibi"。
B.のDaveyがリードボーカル。
アルバムを繰り返し聴いてて、Frankie以外のVo.が突然聞こえてくると
なんかズッコケるというか肩すかしをくらうのう。
悲壮なまでに突き進む哀愁ギターサウンドもさることながら
LEATHERFACEはリリックにもグッとくるのが多い。
アンオフィシャルなファンサイトthe Shipyardsで歌詞が網羅
されている。
ここのリンクでインタビューも読めて、情報源として重宝しまんがな。
そのなかの一つ、レイテスト盤ドロップ後に収められたインタビューによれば
Frankieは結婚して一人娘を授かったそうな。オメデてーな。(違うか)
ソングライティングもこなししつつ父親業にも精を出し幸せという。
「I Want」が口癖の娘の名前はなんとJESSE。
(父親Frankieが邦衛似なだけに「ほたる」を期待するケド。ははは)
じゃあ次の子供はPOPEだね、POPE Stubbsだ ! とインタビュアーに
突っ込まれるFrankie。
(JESSEもPOPEも、両方ともFrankieのサイドプロジェクト名。)
へんな影ジャケのPOPE「Johnpaulgeorgeringo」、モノクロ金魚ジャケの
JESSE「JESSE」。
POPEタイトルはBeatlesかのう ? それともPOPEは法王だからソレっぽく
ヨハネ・パウロ・ジョルジュ・リンゴ ? みたいに読むんかしら。
ところで、このPOPEのCD収録9曲中、8曲はLEATHERFACE「THE LAST」の
BYO盤(US)にちゃっかり収録されとる。
(9曲目"Plebs"~16曲目"Alone"までがPOPEの曲)
だから、POPEのCD/LPは、血眼になって地の果てまで探して買わなあかんって
ワケでもないブツではなかろうか。
というかワタクシはスデに持ってるし。ほほほ。