シン・シティ / SIN CITY
映画「シン・シティ」観たり。
デボン青木演じる皆殺しのデボチカ、ミホがハラショーに冷酷でステキ。
ナチュラルボーンに惨劇を繰り広げる登場シーンは我が魂を震わす
至高の瞬間。
生まれる時代を間違えた男。
誰かの顔面めがけて斧を叩きつけるような、古代の戦場が似合う男。
鋼鉄の顔面に誇り高きハート、マーヴ(ミッキー・ローク)を表す言葉だけど
それを体現するかのようにマーヴは象徴的と思える特徴を備える。
戦いを前にして、傷だらけの顔に継ぎ接ぎの絆創膏。
これはまるで形を変えたネイティブ・アメリカンの
ウォー・ペイントだ。
さらにマーヴは手斧で武装する。トマホークのように。
そのメンタリティはサムライ的というよりも、戦って死ぬ事を恐れない
ネイティブ・アメリカン戦士のそれに近いんじゃないかと思う。
最愛の女の魂に懸けて罪人街を疾駆する、現代に蘇った
ジェロニモですよ。
そして、そんなストーリーを描くフランク・ミラーだって
そういう時代錯誤とも言えるウォリアーズ・コードにシンパシーを抱く
人間に違いない。
「生まれた時代を間違えた男」マーヴは
他ならぬ原作者フランク・ミラー自身のことだろうと思う。
ジャッキー・ボーイ(ベニチオ・デル・トロ)のエピソードは
コメディに見えた。事実面白かったし。
とりあえずいろんなモノが刺さりすぎというか。ははは。
というわけで映画「シン・シティ」からマーヴ。
Painter 9.1 スクラッチボードツール。