映画 300 スリーハンドレッド
観たり。
ストーリー的には目も当てられねえ 。
あからさまにスパルタを現代のアメリカになぞらえてて反吐がでる。
スパルタをふくむギリシア、ローマ文明を先進的に描いて、対する
ペルシア、中東を野蛮、暗黒に描くけど当時は中東のほうが進んでて
西欧は後進国だった。はず。
ヒトラーも誇りにしていたローマ帝国の内訳は、いまのイタリアの
西ローマ帝国があっさり滅んだのに対し、いまのトルコあたりに位置した
東ローマ帝国のほうが1000年続いたわけで。
いわば輝かしきローマ帝国というタイトルは中東に冠せられて然るべきだ。
地理的にいうなら。
キリスト教も中東発祥だしな。
隣り合うイスラム教徒と意外にも共生していた東ローマの首都
コンスタンティノポリスは、よりによって西ヨーロッパから侵略した
おなじキリスト教徒の十字軍の手で破壊、略奪されている。
やってることがむちゃくちゃなのはヨーロッパでっせ
じっさいのはなしが。
ところがビジュアル的には静謐な舞台劇のごときライティングが
スパルタンなまでに美しい。
なんじゃあこりゃーという感触は、おなじフランク・ミラーの
「シン・シティ」よりピトフの「ヴィドック」に近いと思う。
ハイスピードがかっこええ戦闘シーンでは人体切断の連続にも関わらず、
地面にほとんど血だまりが出来ていない。
斬首の本とか読むと、出血は意外にも少ないのがほんまとか。
切断されたまわりの傷口の筋肉がむくむく盛り上がって
切断面を素早くふさいでしまうんだそうな。
人体のメカニズムでしょうか。
この映画はそういうリアリズムというよりレイティングの関係かも
知れんけど。
そういうわけで映画 300 スリーハンドレッド のらくがき。
題して
「隠し砦の三百人」
ははは。